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商品を知る
初めましての方も、またお会いできた皆様も、お元気ですか。
フリーコピーライターのナッピーです。
今、季節はうららかな春を迎えようとしていますが、通販カタログ制作の世界では約4ヶ月〜半年先に発刊される媒体を手がけているため、私の仕事は今や夏真っ盛りです。
さて、夏の衣料品のコピーワークとなると、自分でも無意識のうちにやたら使っているのが「涼しい」 「爽やか」 「軽い」といった安易な形容詞群。ときには「清涼感のある」とか「涼を誘う」とか言い回しを変えてはみるものの、気が付くとA4サイズ2ページの見開きに4つも5つも「涼」の字をちりばめてしまい、カタログが刷り上がってから反省したこともありました。単刀直入で便利な形容詞なのですが、使いすぎると説得力がありません。
そこで、最近では「涼」の字を使いたくなったときに、一体この服はなんで涼しいのか?と突き詰めて考えるようにしています。すると「麻が入っていて通気性が良いから」とか「ワッフル織りで肌に密着しないから」とか「吸湿性に優れ、汗をすばやく吸い取ってくれるから」「薄手の生地だから」などなど、意外にも明確な答えが商品のなかにあります。
さらに、どういうふうに涼しいのか?と考えます。そうすると「サラッとしている」「風通しがよい」「陽射しをさえぎる」「ゆったりしている」という具合に、より具体的な表現が見えてくるのです。このように表現の幅を広げるためにも、商品取材は私の仕事のもっとも大切な部分です。
「ベーシックなデザインで涼しいウール100%のジャケット」というよりも、「サラッとして風通しがよい、薄手のサマーウールジャケット」のほうがより涼しさが伝わってくるのではないでしょうか。
また、素材や織り、加工、仕立てなどをスペック内にきちんと表記することで、写真や言葉では表しにくい生地の表面感や肉厚感、風合いなども、ある程度伝えられるのではないかと思います。
ナッピー佐藤様 プロフィール
196X年、東京都吉祥寺生まれ。百貨店系広告会社の制作部門勤務を経て独立。通販誌を中心に、各種カタログ、パンフレット等のコピーライターとして活動中。
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