【アクセス解析でウェブマーケティングを始めよう!】 連載第5回 TOPページの「離脱率」を知る 株式会社環 シニアコンサルタント 竹内亮介 様
前回のコラムでも触れたが、サイトの改善では、サイトに訪問してきたユーザをいかに次ページへ誘導できるかが重要になる。 改善のポイントとして、まずは、現状サイトの「離脱」状況を探ることが必要だと 前回のコラムではお伝えした。今回は、「離脱」をさらに掘り下げ、「直帰率」について記載する。
直帰とは、最初に流入したページ(※「TOPページ」とは限らない)から次ページへ進まずにサイトを“離脱"してしまった数の割合を指す。直帰率の高いページは、ランディングページや入口ページとしての効果を十分に生かしきれていない可能性があり、広告などから誘導してきた訪問者をみすみす逃がしていることも考えられる。「直帰率」を確認し、正しい対策をおこなうことで、流入を成果に繋げることが可能である。
直帰率を改善していくためには、次のようなことが必要だ。
まずは、自社サイトにおいて直帰率の高いページを調べることをおすすめする。そして、原因究明である。 「アクセス解析ツール」には、「直帰率」の表示機能を搭載しているものもあり、日々の数値や改善後の変化まで、簡単に確認がおこなえる。
そして、直帰率の高いページが「集客施策」(リスティング広告やランディングページ等)を行っているページであれば、集客効果を十分に果たしていない可能性が高い。
以下は業界別の直帰率平均である。(※株式会社環 調査) 自社サイトの直帰率と比較し、あくまで参考としてご確認いただきたい
特に注意したいのが、「入口としてのアクセスが多いページ(入口ページ)」かつ、 「直帰率の高いページ」である。 この場合は、集客はできているにも関わらず、訪問者を上手く繋ぎとめていないページとなる。 つまり、集客施策の効果が非常に薄いページといえる。 このままにしておいては、いくら「SEOで上位表示」や「広告費用」をつぎ込んで集客を行ったとしても、結果繋ぎとめられる顧客は非常に少ない。訪問者の増加は意味がなくなってしまう為、広告費用などが無駄になってしまう。
改善すべきページが明確になったあとは、ページの「課題」を発見、改善をおこなう。 ページの【課題】と【対策】の例として、次のような点が挙げられる。
【課題】 1.集客元(リンク元)と入口ページの内容が合致していない 2.訪問者が探しているコンテンツを「見つけづらい」 3.使いやすさ(ユーザビリティ)が悪い
【対策】 1.探している情報と表示されたページの内容が一致しないと離脱は高まる。ページを訪れた訪問者のリンク元や検索ワードなどを元に、興味関心を探る。ページの内容に「検索ワード(興味関心を表す情報)」が含まれているか?リンク元の内容と、ページ内容は合っているか?といった点を確認する。ユーザーニーズを把握して、コンテンツに反映させることが重要である。
2. 探しているコンテンツが、サイトの下部に掲載されていたり、配色の問題で「目立たない」「見つけづらい」といった場合、訪問者は探索を諦めて、サイトから立ち去ってしまう可能性が高い。訪問者が探している内容を「見つけやすい」サイトになっているか?確認し、見せ方を改善する。
3. Webサイトを訪問した際に、ユーザビリティが悪く、「使いにくい」との印象を与えてしまうと、訪問者が去ってしまう原因の1つとなる。「離脱」の多いサイトを検証し、コンテンツの配置・レイアウトの見直しが必要。
直帰率を改善するためには、ページの課題を改善していくことが必要であるが、その前に「何が問題か」を明確にすることが大切である。何が問題かさえわかれば、対策は具体化できる。
まずは一度、自社サイトを見直し、「直帰率の高いページはないか」、「次ページへの誘導の仕組みは整っているか」を確かめていただきたい。きっと、直帰率の高い「課題を抱えるページ」が見つかるだろう。