【アクセス解析でウェブマーケティングを始めよう!】 連載第6回 アクセス解析で見る「滞在時間」 株式会社環 シニアコンサルタント 竹内亮介 様
前回の「直帰率」では、いかに「次ページへの誘導を増やすか」について記載した。 今回記載する「滞在時間」もまた、サイト構成を考える上で重要なポイントとなる。
「ページを何分くらい見ているか?」というのが、滞在時間である。
ページごとの滞在時間を分析すると、訪問者を的確に誘導できているかを判断できる。 一般的に興味を持っている訪問者ほど、熱心に内容を読む傾向があるため、サイト全体の滞在時間が長いほどコンバージョン率は上がりやすい。 ただし、個々のページの滞在時間が長い場合は、サイト構造上の問題があることが多く、コンバージョン率が低下することもある。
逆に、滞在時間が「1〜3秒」と短い場合。 訪問者は、ページ内容をほとんど見ていないと予想できる。 ページ内容が、“読ませたい”または、“見せたい”ページならば、内容の改善が必要かもしれない。
各ページの滞在時間を確認することで、ページ内容の確認をしていただきたい。
また滞在時間とは、対象ページの「前・後ページ」にアクセスした時間差から 算出されるため、実際の閲覧時間との差が出てしまう場合がある。 たとえば、トップページを開いたまま席を離れ、10分後に戻り、別のページを見たとする。 その際、滞在時間は10分間となる。
【 図1 】
長い時間、ページ遷移を放置した訪問者の滞在時間によって平均をとると、大幅にずれてしまう場合がある。そのため、滞在時間を分析する際は、中央値(すべてのデータ順に並べた際、中央にくる値)を取る必要がある。平均値と中央値(※)に、10倍以上の開きがあることも珍しくない。
“見せたいページ””読ませたいページ”の滞在時間に注意し、ページ内容や、サイト構成の見直しに役立てていただきたい。
※中央値とは データの各値を、大きさの順に並べたときの、中央の値。データの個数が偶数の場合は、中央の二つの値を平均したもの。 中央値は、データの中の極端な値に対しては、割合影響されないので、データに極端な値がいくつかある場合の代表値としてよく用いられる。
【 図2 】
上記6個の数値を大きさの順に並べると、以下となる。
【 図3 】
図3の中央値は、上から3番目と4番目の2つの値(55秒と58秒)の平均値、56.5秒となる。 この6個の数値の場合、代表値として、中央値が適当。(平均値の場合は69.7秒)
※エクセルで計算する際は、 【平均値=AVERAGE】・【中央値=MEDIAN】 を使用。