【アクセス解析でウェブマーケティングを始めよう!】 連載第9回 経路分析からのホームページ改善策 株式会社環 シニアコンサルタント 竹内亮介 様
前回のコラム『経路分析でコンバージョンを増やす方法』に引き続き、「経路(動線)」に触れてみたい。
入口、出口ページやリファラ(リンク元)といったデータをさらに掘り下げ、訪問者がどのような経路でページを閲覧したのか、より詳細に調べるための手法が「経路解析」である。
前回も記述したが、経路(動線)には「効率の良い動線」と「効率の悪い動線」がある。 ※「効率の良い動線」とは、ページ間の途中での離脱率が低い ※「効率の悪い動線」とは、ページ間の途中での離脱率が高い 今回は、弊社の過去の事例を元に、具体的な改善策を紹介する。
ユーザをコンバージョン(目的)へ誘導するためは、効率の悪い経路を「良い経路」へ改善する方法がある。また逆に、「効率の悪い」経路を切り捨てる方法も考えられる。幅広い商品やサービスを提供していると、他社との競争に巻き込まれる可能性があるし、想定される動線が増え、「どこからどこへ誘導すべきか?」頭を悩ますところである。その場合は、経路解析を確認してみる。効率の良い経路を見つけたならば、導線を強化すると効果的だし、効率の悪い経路を見つけたならば、切り捨てる(ホームページ内の商品やサービス情報をある程度限定する)ことで、ビジネスを成功に導くケースがある。
これは、ある法人向けの不動産会社のケースである。 他の不動産会社同様、「住宅賃貸」・「マンション売買」・「アパート賃貸」や「住宅売買」など、不動産全般を取り扱っていた。特に競争の激しい不動産業界で勝ち抜く手段として、アクセス解析によるホームページの改善の依頼を受けた。 早速着手したのは、各サービスページから、目的ページまでの経路解析と、閲覧経路にあたる「ページ離脱率」のチェック、そして掲載情報やコンテンツを検証した。検証の結果、訪問者を目的ページへの誘導が低い、即ち「離脱が高い」サービスが分かった。思い切ってその効率の悪いページを削除(動線の削除)することにした。「マンション売買」や「アパート賃貸」などのサービス情報が対象であった。
一方、「戸建賃貸」の「離脱率が低い」ことも検証の結果判明した。「離脱率が低い」ということは、ユーザが次ページへ遷移しているといえる。そこで、ホームページで扱う「戸建賃貸」の商品群の情報とナビゲーションを強化した。 施策を開始し徐々に効果が出始め、1ヶ月後には目的ページ到達率20%増という結果が現れた。
上記の例は、アクセス解析を用いたホームページの改善例である。ホームページの改善だけでなく、「効率の悪い動線(経路)」を切っていくことで、「特化すべきサービス」が見えた点もメリットといえる。
また、改善後の効果検証も重要である。問題と思われる箇所を改善するため、調査(解析)を行い、施策・対策を練り、そして実行に移す。その実行結果から、どの箇所を改善したことが、結果的に効果に繋がったか、明確にする為にも経路解析は非常に重要である。