【アクセス解析でウェブマーケティングを始めよう!】 連載第11回 アクセス解析を使った検索キーワード・フレーズの活用法 株式会社環 シニアコンサルタント 竹内亮介 様
検索キーワードの種類 みなさんが検索エンジンを使用する際、1つの単語で検索されるだろうか。それとも複数の単語の組合せで検索されるだろうか。膨大なインターネット上の情報から自分の欲しい情報をすぐ見つけるため、複数の単語で検索する方は多いのではないだろうか。 今回のコラムでは、アクセス解析で取得したキーワードデータの「単数」と「複数」の視点を用いたSEO活用法をお伝えしたい。
アクセス解析での「単数」と「複数」キーワード アクセス解析の種類によっては、サイト訪問者が検索エンジンで入力したキーワードデータを「単数」と「複数」に分けて統計し、 傾向を示唆してくれるものがある。 アクセス解析の場合、検索エンジンで使用する単語「単数」を「検索キーワード」、「複数」を「検索フレーズ」などと呼ぶ。検索フレーズ分析では、複数の単語を使用した場合、キーワードを単数に分けて統計する。
例)「アクセス解析 キーワード」で検索してサイトを訪問した場合 ・検索キーワード分析:「アクセス解析」1件、「キーワード」1件の流入 ・検索フレーズ分析:「アクセス解析 キーワード」1件の流入
それでは、アクセス解析の検索キーワード・検索フレーズの特徴と活用法を述べていく。
検索キーワードの特徴・活用 まず、検索キーワードを考えてみよう。例えば、「不動産会社」の場合、検索パターンとしては、「不動産」「土地」「住宅」など、様々な検索キーワードが考えられる。
検索キーワード分析を見た際に、検索結果の上位が「不動産」ならば、訪問者は「不動産+α」で多く検索しているといえる。この場合、「不動産」を含めたキーワード(不動産+α)が SEO に有効な一手であることがわかる。 つまり、検索キーワードは、SEOを行う際に「どのキーワードを中心としたら良いか」を考えるキーワードの選定に役立つ。しかし、「不動産」というキーワードが分かっても、単数のキーワードのみで SEO を行う場合、以下のようなデメリットがある。
・キーワードの種類は膨大となるが、多数のキーワードに対して SEO対策を実施すると、1ページ内の1単語ごとの比率が下がっていく。その結果、SEO効果が下がる。 ・キーワードごとに SEOを行う必要が出てくるので、SEOの手間やコストも倍増する。 ・大衆に認知されている単語(ビッグワード)は、SEO効果を狙う競合が多いため、上位表示が難しい。 では、どうしたらよいのだろうか。解決するための次のステップとして 「キーワードの深堀=中心としたキーワード+αの検索フレーズの発掘」が必要となる。
検索フレーズの特徴・活用 検索フレーズは、検索キーワードと比較すると、検索する訪問者数は少なく、集客効果は低い。しかし、検索フレーズの中には、サイトの目的達成に繋がるフレーズが多く存在する。更に、「不動産」よりも「東京 不動産」の方が、訪問者が「東京近隣の不動産を探して いる」といった「訪問者の具体的なニーズ」に応えている。そのため、サイトの目的にマッチした関心の高い訪問者を獲得することができる。
上述の不動産会社の場合、検索キーワード分析で「不動産+α」が有効であることがわかった。では、不動産を含めたキーワード(+α部分)を、検索フレーズ分析で確認してみよう。よりサイトの目的に合ったキーワード(ニーズ)を見つけ出すことで、効果の高いキーワードの厳選に繋がる。
上記図によると、検索フレーズ分析の結果、訪問者のニーズは「不動産を売りたい」「不動産を借りたい」といった点にあることが分かる。このように、検索フレーズでキーワードの深堀を行うことで、「サイトの目的達成に繋がるキーワードの厳選」や、「競合の少ないサイト独自のキーワード発見」が行える。 加えて、検索フレーズ分析では、サイト運営者が想定しないキーワードを確認することもできる。 検索キーワードリストの上位には想定しているキーワードが並ぶが、下位を見てみると思わぬ「想定していなかったキーワード」が並ぶ場合がある。また更に、下位に並ぶ検索フレーズの中には、サイトの目的達成に直結するキーワードが眠っている場合もあるので、注目していただきたい。
これまでお伝えしたように「検索キーワード」と「検索フレーズ」は、運営サイトにおけるキーワードの効果を確かめる為に有効である。 「検索キーワード」と「検索フレーズ」を確認し、より効果的なキーワード選定を行う。そして、どのくらいのアクセスがあり、また目的を達成したかどうか、サイト運営のキーワード改善・集客向上・効果検証のツールとしてアクセス解析を用いていただきたい。