
1件90分の現金集金を0分に!
集金や振込の効率化で事業成長に注力
東部ガス株式会社
東部ガス株式会社は、秋田・福島・茨城の3県で都市ガスの提供のほか、ガス器具の販売やリフォーム、ハウスクリーニングなどの地域の人々の暮らしを豊かにするサービスを提供しています。従来からガス器具の販売やリフォームの請求において、現金集金や督促の手間が問題視されていました。
「NP後払いair」の導入により長年課題だった現金集金の割合を34%から25%まで減らすことに成功し、業務効率化による働き方改革も期待されています。現金集金に対する問題意識や社内への理解促進のポイント、導入成果についてお話を伺いました。
東部ガス株式会社:https://www.tobugas.co.jp/
課題
- 1件90分かかる集金の手間とリスク、振込の入金確認や督促をなくしたい
- お客さまには高齢者が多く、クレジットカードへの移行が難航
- 社内の業務負荷の削減と、お客さまの支払い利便性向上を両立したい
成果
- テスト運用でお客様の90%が高評価、他事業への導入拡大を実現
- 90分かかる集金が0分に、営業が集金や督促から解放
- 業務効率化による働き方改革やワークライフバランス充実に期待
1件90分かかる集金の手間とリスク、
振込の入金確認や督促をなくしたい

導入前はどのような問題、課題を感じていましたか
弊社は都市ガスの提供のほか、ガス器具の販売やリフォームなどを提供しています。長年、ガス器具の販売や工事、リフォームの代金は営業が現金で集金していました。1件の集金には約90分を要し、書類の準備や捺印、金額確認などの社内の手続きに30分、訪問の往復に60分もの時間がかかっていました。集金は週50件以上あり、営業の時間が月300時間以上集金に取られていました。
リフォーム代金の集金では、まとまった現金を持ち歩くリスクも昔から懸念していました。集金の業務負担とリスクを解消するため、営業には振込やクレジットカード決済をお客さまに案内するよう推奨していました。しかし、現金のお支払いを望む高齢のお客様が多いので、長年の慣習で集金を続けてしまっていました。結果的にクレジットカードの利用率は16%にとどまり、それ以上伸びない状況でした。
一方で振込の場合にも、入金がないお客さまへ電話をかける督促業務が毎月数十件発生し、営業の業務を圧迫していました。また、経理では入金金額や振込名義が請求内容と合わない場合に社内でどの案件の請求なのかを確認する手間がかかっていました。業務負担が大きい集金や振込の代替手段となり、お客様の利便性も損なわない決済手段の導入が課題でした。
長年課題だった現金の撤廃に期待
お客さまの利便性向上を見込んで導入

導入の決め手を教えてください
「NP後払いair」であれば、長年達成したいと思っていた現金集金の撤廃や振込対応の効率化ができると考えました。検討にあたり、集金に伴う人件費やガソリン代などの諸費用、未払いや紛失のリスクを試算すると「NP後払いair」の費用の方が安いと判断し、導入を決定しました。未入金保証がついていることにより、入金確認や督促の手間を削減できることも評価しました。
加えてコンビニや郵便局、銀行などの身近な場所で支払えることでお客様の利便性が良くなることも決め手でした。現金支払いを望むお客様も、現金を下ろしに郵便局や銀行に行くはずなので、その際にお支払いいただくことができます。過去に自分も「NP掛け払い」(企業間の後払い決済)で支払いをしていた経験から、NPの決済サービスの便利さを実感できていました。
テスト運用でお客さまの90%が好評
営業が集金や督促から解放された

どのように導入を進めていきましたか
請求件数が多いガス器具の販売や工事、リフォームで「NP後払いair」の導入を目指していましたが、大幅に運用が変更になる分、お客様の反応がわからないと導入が難しい状況でした。そこで、まずは規模が小さいファンヒーターのレンタル事業からテスト運用を始めてみることにしました。
テスト運用の際にお客様にアンケートを実施したところ、従来の集金と比べて「NP後払いair」でのお支払い体験が「良かった」「どちらかというと良かった」と回答した人が90%を占め、最も評価されたポイントは「好きなタイミングで支払いができる」でした。
当初社内で懸念されていたお客さまのご反応が良かったことや、社内の従業員から「釣銭の準備や現金の入金処理の時間が削減された」「締め作業の手間が軽減された」とポジティブな声が上がったことにより、導入事業の拡大にあたって社内の理解を得やすくなりました。
そしてファンヒーターのレンタル事業からガス器具の販売や工事、リフォームにも導入を広げることができ、約2か月で現金集金の割合が34%から25%に削減されました。今後は現金集金を10%未満にして、最終的には現金の取り扱いをゼロにしていきたいと考えています。
導入後の成果について教えてください
「NP後払いair」によって集金や振込に関わる営業と経理の両方の業務が削減され、業務効率化につながりました。
営業では集金1件の時間が90分から0分になり、領収書作成や捺印、釣り銭の準備、帰社後の入金処理などの対応がなくなったことが大きなメリットです。集金のためだけの訪問に行く必要もなくなり、入金がない場合の督促業務から解放されました。
経理では営業の集金の帰社を待たずに金庫を閉められるようになったことで、閉め作業の手間が削減されました。また「NP後払いair」では入金が100%保証されるため入金消込の作業が不要になり、どこからの入金かを社内確認する手間がなくなりました。
今後は現金の取り扱いゼロを目指す
働き方改革の実現にも期待
今後の展望について教えてください
更なる「NP後払いair」の利用を社内で促進し、現金の取り扱いゼロを目指したいと考えています。既に秋田支社では集金に時間がかかる市外のエリアに「NP後払いair」を積極的に利用して、大きく移動時間を削減しています。そのような良い効率化の事例を他の支店にも広め、各支店での後払いの利用比率を高めていきたいと思います。特にガス工事は単価が5〜6万円でお客さまもコンビニで支払いやすい価格帯だと思うので、「NP後払いair」の利用を進めていきたいです。
「NP後払いair」によって自由な時間が増えることで、時間外労働の削減や有給の消化率向上などの社員の働き方の変化にも期待しています。近年はワークライフバランスを重視する人が増えているので、社員の満足度向上や優秀な人材の獲得のために、生産性を上げつつ同じ成果を出していける「NP後払いair」のような仕組みが必要だと考えています。今後は、集金にかけていた時間をお客さまと向き合うための大切な時間として使えるようにしていきます。
今後もガスや電気のエネルギー事業を基盤に、ガス器具の販売やリフォームなどの地域のお客さまの生活の質向上のためのサービスを拡充し、地域社会の発展に貢献していきます。その実現のためにも、「NP後払いair」により社内業務を効率化し、空いた時間を生み出すことでより多くのリソースを事業成長に集中させられる体制を実現していきたいと思います。